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​スタッフ

共催・エターナルウィステリアアーツ代表:長門 薫

 

主宰の川野さんが孤軍奮闘しながら一緒に芝居を創る仲間を集め毎回素敵な公演が実現しているそんな劇団大樹公演に、弊社の小劇場てあとるらぽう、そして舞台美術(装置)家として仲間入りしたのは、もうずいぶん前の話になります。私たちは、芝居のベースは戯曲の素敵な世界観を上演される空間とその空間を彩る装飾と演出効果が共有することによって大きな相乗効果をもたらし、演者と演出者が創り上げる時間がより、お客様を物語世界に没頭させるものだと考えます。「絵葉書の場所」もみ群杏子さんの戯曲の世界を全力で創り上げていきます。私の舞台装置と横井紅炎さんの花美術というスタイルになってからは毎回エキサイティングな仕事として楽しんできました。今回も大きな花器を作るのが私の役割だと理解しています。ある意味戦いでもあります。そんなダイナミックな生け花がこの公演のひとつの目玉。お客様の前には更に素敵な照明が入り、さらに世界観が大きく広がり、生演奏、出演者がそんな空間の中でお客様を物語の世界へ誘います。何卒劇場でお楽しみください。

 

制作:間宮知子(風ノ環~かぜのわ~)

 

初めまして。この度、本公演にて制作を担当させていただく間宮知子と申します。私が劇団大樹さんと出会ったのは、2007年の「月と語りのアンサンブル」という作品でした。私の恩師にあたります、故・納谷六朗氏が出演されていたので、拝見させていただきました。それが、劇団大樹と川野誠一さん、そしてみ群杏子さんの世界との初めての出会いでした。劇団大樹が描くみ群さんの世界は、とても静かで、とても繊細で、とても儚い。けれど、とても強い。その後、何作品か拝見させていただいておりますが、いつもそんな印象を感じています。なんて言うんでしょうか。──とても自然なのに、現実ではない感覚。だけど、どこか懐かしい。日常の一幕を切り取った様だと思った次の瞬間、ヴァイオリンの生演奏や、美しい花や樹の芸術たちが、それを現実ではなく遠い過去の記憶の、そう、まさにセピア色のアルバムのページをめくっているような、そんな感覚にさせられるのです。アルバムには「思い出」が詰まっています。その「思い出」と再会させてくれます。その時に感じたこと、思っていたこと。そして、大切な人たち──。その大切な誰かと出会うための物語──。今回は「絵葉書の場所」というタイトルです。この言葉から、どれほどの「思い出」があふれているのか、その「思い出」の中にどれだけの「思い」が詰まっているのか。そして、その「思い」の先に、どれほど大切な人が待っているのか──。想像は膨らむばかりです。もちろん、このお仕事をいただいた際に脚本を読ませていただいています。けれど、まだ「目」では見ていません。これからそれが観ることが出来るのが楽しみで仕方ありません。劇団大樹・川野誠一さん×み群杏子さん、横井紅炎さんの花美術、ゆりえさんのギター演奏。そして、彩豊かな出演者の皆様による「絵葉書の場所」。お楽しみいただけますよう。そして、大切な思い出と再会できますよう──。微力ながら、私もそのお手伝いをさせていただければと思います。皆様のご来場を、心よりお待ちしております。

作:み群杏子

演出:斉藤貴

製作総指揮:川野誠一

花美術:横井紅炎(草月流華道家)

音楽・演奏:ゆりえ(from ユカリエ)

照明:篠木一吉(創光房)

制作:間宮知子(風ノ環~かぜのわ~)

舞台監督・装置:長門薫(EWALLC)

チラシ撮影:笠井秀敏

制作協力:畠山真実・走川沙瑛子・鈴木さち・中嶋野乃・川野まさみ

企画製作:劇団大樹・星みずく

共催:エターナルウィステリアアーツ

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